8.演劇・文芸作品に見る奈良・大和

【能】百萬


歌川国芳:「賢女烈婦伝」
百萬
天保ごろ(1830〜44年)
大判錦絵

世阿弥(ぜあみ:1363?〜1443?)の作とされる能楽の作品です。

大和の国に住んでいた女性「百萬」が、夫と死別し、更には忘れ形見の幼子と生き別れた悲しみから
物狂いとなり、諸国をさ迷い歩いたのちに、京の嵯峨の清涼寺で行われている大念仏に行き会う。

ここで百萬は大念仏の音頭を取りつつ、更に法楽の舞を踊り、諸国を巡り歩いてきた様を物語るが、
その時、見物の群集の中にいた、清涼寺に預けられていた我が子と再会を果たして、
再び大和の国へと帰っていく…という筋運びです。

 

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