ガラス

「民藝品」の中に「ガラス」というと意外な感じがするかもしれませんが、一点、一点、
工人さんの宙吹きによる製作技法は、りっぱな手仕事であり、そしてまごうことなき「民藝」です。

名称 画像 産地 大きさ(p) 私的コメント
倉敷ガラス
取っ手付酒瓶
  岡山県
倉敷市
27×15
高さ×横幅)
倉敷ガラスは、小谷眞三さん(昭和5年生)によって、昭和30年代に始められた
それまでの分業制から、個人による製作になる民藝ガラスの草分け的存在です。

倉敷ガラス特有の蒼い色と、器の中に入った細かい泡、そして小谷さん独特の
造型センスがあいまった、とても倉敷ガラス「らしい」うつわです。

倉敷ガラス
コップ
岡山県
倉敷市
×7.5
高さ×横幅)
倉敷ガラスの原点とも言える、モール模様の入ったコップです。
素朴で無骨なその佇まいからは、今現在、日本で作られている民藝ガラスの
コップの元祖たる風格が漂ってくる…といっては言いすぎでしょうか。(笑)
倉敷ガラス
小鉢
岡山県
倉敷市
×
高さ×横幅)
この小鉢は眞三さんの息子さんである小谷栄次さんの作品ですが
眞三さんの作品に感じられる、倉敷ガラスの厚みのある形状からくる
暖かい雰囲気をよく継承されていると思いますし、何と言っても
蒼いガラスの発色がとても爽やかです。
倉敷ガラス
蓋物
岡山県
倉敷市
11.5×10
(高さ×直径)
倉敷ガラスではお馴染みの技法である、モール模様の入った蓋物です。
ぼってりとした造形が、器そのものみ対して安定感を与えると同時に
非常に親しみやすい雰囲気をつくりだしていると思います。
倉敷ガラス
角瓶
岡山県
倉敷市
18.5×7.5
(高さ×直径)
一輪差しにするのに丁度良さそうな「かたち」をした角瓶です。
…とは申しましても、下の部分は歪みがあってそれぞれの面は不均等ですし
首の部分も実際には垂直でなく根元の部分から少しばかり斜めに
付いていたりするのですが、それが有機的な雰囲気を生み出していて
却って優しさを感じさせるような事になっているような気がします。

民藝のページに戻る  民陶  竹細工  織物・染物  

外国の民藝  古民藝 HPのトップに戻る