竹細工

竹細工などといって思い浮かべるのは、「ざる(笊)」や「かご(籠)」などといったあたりが相場ですが
それらの「笊」や「籠」をはじめとして、各地方によって非常に多彩なバリエーションが存在しています。

名称 画像 産地 大きさ(p) 私的コメント
竹文庫
岩手県
二戸郡
浪打村
15.5×3.5×7.5
(縦×横×高さ)
煤竹を細かい網代編みで編み上げた文庫です。
ちなみに、この浪打村は古くから煤竹を使用した竹細工の里として
著名でありこれ以外にも種々の竹細工が製作されています。
つぼけ
同上 28×25
(直径×高さ)
上記の手文庫同様に、煤竹を網代編みにして編んだ大型の篭です。
なお、自分は近所に資源ゴミを出しに行く時に、これにゴミを入れて
集積所に運搬するのに使用しています。(笑)
蕎麦笊
長野県
上水内郡
戸隠村
22.5(直径) 蕎麦どころとして有名な、信州戸隠で作られている蕎麦笊です。
通常よく見る格子状に編んだものとは違い、網代編みに編んだ
中心部から、放射状に編まれた姿が特徴的、且つ美しいです。
御神酒口
宝船

東京都
調布市
28×22
(縦×横)
神棚に供える御神酒徳利(おみきどっくり)の口の部分に差す飾り物を
「御神酒口(おみきぐち)」と言い、地方によって様々な形状、材質があります。
かつて多くは年の市で売られ、新年の縁起物として扱われますが、近年では
生産地や製作者も年々減りつつあり、貴重な存在となってしまいました。

なお、この御神酒口は竹で出来ていますが、数本の竹を細く裂き
巧みに組み合せたその形は、竹という材質の瑞々しさと相俟って
まさに「美しい」のひとことに尽きると思います。

民藝のページに戻る  民陶  織物・染物    ガラス

外国の民藝 古民藝 HPのトップに戻る