「ペイ様、投扇興で遊ぶ」の巻

お正月に相応しい日本のお座敷遊戯に「投扇興」があります。
そこで今回は、ペイ様に投扇興で遊んで頂くことと相成りました。

なお、投扇興については「投扇興研究室」様に詳しい情報が掲載されています。
投扇興の事を、より深く知りたいお方は行かれる事をオススメ致しますですよー。


凡例

・今回の撮影に当たって使用した投扇興は、数年前に鎌倉の古道具屋で売られていたものを買い取った物です。
・買い取った投扇興には、遊び方とそれぞれの見立ての図が木版多色刷りで印刷された説明書が附属していました。
・説明書の奥付には「 大阪心斎橋 浪速扇 みのや 久保田扇舗」という販売元の住所等が記されていました。
・また、奥付には電話番号が併記されているが、市街局番の無い書き方であるので大正〜昭和初期頃と推定しました。
※説明書の画像はこちらです。

・今回の遊戯に当たっては、見立ての種類、形状、点数に関しては附属の説明書に拠ったため、現行の物とは違う
 形状や点数になっていたりする場合も多々あると思われますが、その点に関してはご容赦頂ければ幸いです。

・作法に関しては、以前に某TV番組で行われていた時の内容を、うろ覚えで覚えていたのですが、その記憶自体も
 非常にあやふやでしたので、正式な作法と反している記述もあるかと思いますが、その点に関しましてもお許し
 頂けましたら幸いでございます。

それでは、レッツプレイでございます!(こより風)


まずは投扇興を行うに当たってのセッティングです。
的にあたる「蝶」を台となる箱(「枕」と呼びます)の上に置き、そこから扇5つ分の距離に座布団などを敷いて座ります。

 

そして、いざ投げるという時の注意事項です。
座布団から体を乗り出すのはOKですが、その時に座布団よりも前に手をついたり、お尻を浮かしたりするのはNGです。

いよいよ投げの動作に移ります。
(本来ならば、手は膝の上にキチンとつかねばならないのですが、これに関してはご愛嬌…という事でお許しあれ)

 

 

 

当たりました!

…が、この場合は解説書に照らし合わせると「花散里(はなちるさと)」で0点。ペイ様ガックリです(;´Д`)


「…あ…当たってますのに…何故ですの!?」


その次は「末摘花(すえつむはな:1点)」。
…いや、解説書の図と見比べると位置がかなり微妙だったりしますので、断言していい物かどうか不安だったりしますが(;´Д`)

 
今度は、なんだか高得点っぽい感じの形になりました。

で、前述の「投扇興研究室」様が紹介している「其扇流」の見立では「薄雲(うすぐも:8点)」となっているのですが
説明書の「薄雲」は形状が異なり、蝶が枕の上に立ったままの状態で扇が枕に掛っているといった図になっています。
やはり、時代や流派でそのあたりの点が異なってきたりするものなんでしょうか…(ちなみに、説明書での「薄雲」は2点。)


「須磨(すま:10点)」です。
枕に掛った扇が、枕を挟んで地面に落ちた蝶と向かい合った状態を指します。


「御幸(みゆき:3点)」です。
扇が枕に掛っているという事では「須磨」と似た形状ですが、蝶との位置が対角線上に無い場合は、この見立てになります。


蝶が扇の地紙の下に半分以上隠れている状態の「夕霧(ゆうぎり:8点)」です。

…と、まぁそんなこんなで、そこそこの点数を稼ぎつつ(ただし、その間は8割が無得点の「花散里」だったり)…なペイ様でしたが…


「…う!?」


「…あ…足が…痺れ…ましたわ…」

…といった所で、無念のリタイアとなったのでした… ちゃんちゃん♪

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