もともと拙宅では、曾祖父母の頃より神仏に対しての信心が深かったため、 |
凡例 |
蒐集の範囲が際限なくなるので、文字のみの札は当初より蒐集対象外となっております。 |
神仏の姿が描かれているという点で考えますと、護符と御影の区別を上手く説明するのは難しいのですが、 該当寺社に祀られている神仏の尊像や姿を描いたものを御影、それ以外の眷属や神使を描いたもの、 または牛王宝印などを護符という形で便宜上分類しています。 |
なお、御影の蒐集に当たっては、自分は絵入りの物ならば何でも良いという訳ではなく、 御影自体の様式が、あくまでも古式に則った、または踏襲しているものを重視しており、 尊像等の絵柄が明らかに今風であったり、文字が活字やフォントっぽいものに関しては、 意図的に蒐集の対象としていません。 |
なので、「このお寺or神社に行ってて、この御札や御影はあるのに、あの御札や御影が無いのは何で?」 という疑問の答えにつきましては、大抵は上記の理由によります。何卒、お察し下さい。 |
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権現部 |
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飯綱権現(いづな/いいづなごんげん)は、長野県の 長野市・上水内郡信濃町・飯綱町にまたがる飯綱山において、 修験道を基にした山岳信仰から発祥したとされる神仏習合の神です。 尊容は、山伏が信仰対象とする不動明王に代表される炎の光背(迦楼羅焔)や 左手の羂索(けんさく)、右手の剣を中心として、これに烏天狗の嘴や羽根、 また荼枳尼天 (だきにてん)の乗物である、野干(やかん:ジャッカル)がインドから 大陸経由で日本に輸入された際に変化した白狐に乗り、更に後には弁財天と集合した 宇賀神(うがじん:人面蛇体の姿を取る食農神)を象徴する蛇が尊体や白狐の手足に 巻きつくといった複雑な様相を取っています。 なお、当初 飯綱山で発生した信仰は、後に東京・八王子の高尾山に分派し、 また同じ飯綱権現から出た親類筋にあたる、静岡県秋葉山の秋葉権現や 神奈川県の大雄山最乗寺の道了尊(どうりょうそん)などが知られています。 |
神使・眷属系 |
東京都・青梅市の御嶽神社や埼玉県・秩父郡の三峯神社を中心として 北は福島県から、西は静岡県に亘る広範囲において、狼を眷属とした 神社があり、現在でも各社において「お犬さま」と称して御札を授与しており、 盗難や、四足除け(※)といった効験を謳ったものがあります。 ※ここで言う「四足」は山に住む、鹿や猪といった獣。 特に山際での農業や、山中で焼畑を営む農家にとっては害獣となるため。 なお、御札に書かれている「大口真神」(おおぐちのまがみ)は 神格化された狼の呼称であり、かつて大和国(現・奈良県)にある 飛鳥(現・明日香村)の真神原に出現したとされる狼に由来するもの。 |