ここは、自分が集めた、江戸時代に作られた、もしくは今の世にも残っている江戸の文物を通して、 当時の人々の美意識や、その中にある「粋(いき)」を感じとっていただけたら…と思って作ってみたコーナーです。 なお、自分自身は解説するもの下手ですし、余計な口出しは野暮なばかりですので、 注記の方は最低限にとどめたいと思います。(^^; |
絵草子(えぞうし) |
絵草子とは、下のような右綴じの体裁を取った、絵を主体とした大衆向けの小説の総称です。 |
掲載のものは「犬の草紙」11編下巻 作:笠亭仙果作 画:三代 歌川豊国 嘉永3年(1850年)刊 |
表紙見返しのいろいろ(玩具関連) |
千社札(せんじゃふだ) |
そして後になると、その美やデザインの巧みさを競う風潮も生まれ、品評会や交換会も開かれるようになり、 |
千社札を高所に貼るためには、下段右端の図のような「継ぎ竿」を使い、 人知れず、素早く、貼りにくいところに貼るのが「いき」とされているそうです。 |
根付(ねつけ) |
根付とは、煙草入れや印籠(いんろう)などを帯に挟んで持ち歩く時に、帯からずり落ちないようにするために 紐の端に通して付けた、アクセサリーとでもいうべき彫刻です。(今なら、さしずめケータイのストラップでしょうか。) 材料は多種多様におよび、象牙や動物の角、骨、木、竹、金属類、水晶、漆器、陶器、七宝… など様々で、彫刻されている題材も、生活風俗や物語や伝説上の人物、動植物、器材など多岐に渡っています。 |